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zoom RSS 日本共産党の憂鬱

<<   作成日時 : 2009/07/14 12:09   >>

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 共産党の低落傾向が止まらない。東京都議会議員選挙のことである。このままでは消えてゆくこととなろう。なぜこの様なことになったか。

 派遣切りなど深刻な雇用情勢の中、一部では党員の増加など、共産党の党勢回復が報じられていただけに、今回の東京都議会選挙での議席減(13→7)は意外だ。

 中選挙区も多い中、1/3も議席が減ったというのを見ると、確実に体力が落ちている。

 私が考える停滞・減退の理由は、共産党の「一貫性」にある。硬直性といったほうがわかりやすいかもしれないが。

 ヨーロッパの共産党がソ連崩壊に前後して大きく姿を変えたのに対して、日本共産党は党の名称も、理念も、組織形態もほとんど変えてこなかった。

 つまりレーニン以来の、そしてスターリン政権下のソ連で固定された組織形態と組織運用のあり方がそのまま継続していることを意味する。

 「民主集中制」と共産党は呼ぶが、実際には党中央の決定が末端の一人一人を縛る組織運営。

 科学的社会主義と呼ぶ基本理念・思想の解釈権を党中央が独占することで、一人一人を内面から縛るという、反個人主義・本質的な意味で個人の自由を認めないそのあり方に変化はない。

 もともとレーニン型の党と共産党が呼ぶ、この様な組織形態は、政治弾圧も含む帝政ロシアの前近代的な社会構造と、軍隊的な活動方針、がもたらしたものといえる。

 それは戦前日本の、これまたロシアによく似た治安維持体制が、共産党のこの様な組織形態を実際に必要なものなら占めたのは事実である。

 しかしそれを今日まで引きずっていることが妥当かどうかには、多大な疑問がある。

 いろいろ問題はあるものの戦後改革がもたらした民主化。

 高度成長がもたらした生活の向上、インフラの拡大、戦後教育がまともに機能した成果としての人々の意識の変化。

 この様な社会の大きな変革があたかもなかったかのように共産党は今日に至った。

 もちろんその間綱領も変わったし、選挙の政策も様々に変化してきた。

 選挙の際の政策2は耳を傾けるべき多くのものがあると思う。

 しかし組織原則と科学的社会主義なるものの解釈権の党中央による独占は、一貫して変わっていない。

 共産党はこの点を「一貫性」がある、立場が「揺らがない」として誇っているようである。

 しかし私の見方では、この変化のなさは、まさにこの様な組織・理念のあり方が、いかに自己変革を困難なものにするかを日々証明しているようなもの、にうつるのである。

 旧ソ連の崩壊も、結局は自己変革の失敗の結果だったとも言える。

 ゴルバチョフが掲げたペレストロイカは社会主義の自己変革を通じた、個人の自由と、社会的民主主義の実現を目指していたからである。

 しかしそれは結局失敗した。

 今日その後の資本主義万歳・アメリカ一極集中が再び破綻したことで、あらためて社会主義や、反体制のさまざまな運動に注目が集まっている。

 日本共産党が今日果たすべき役割は本来は大変大きなものである。

 しかし実率した個人の自由な活動に基礎をおいた、真に民主主義的な社会を前提においた政治理念と本質的に相容れない-と私には思われる-理念と組織では、今日の社会で指示を受けることも、活躍することも困難だろう。

 思えば1970-80年代に、社会主義のあり方、共産党のあり方をめぐって様々な論叢があった。

 田口=不破論争といったものもあった。

 その論叢でもっぱら古い協議を擁護し、正当化することしか出来ず、それを独自の理論的発展だと考えてきた結果、今日日本共産党は、発展の展望を失ってしまったように思われる。

 日本共産党は、例えば昭和天皇が死んだとき、社会党でさえ天皇の戦争責任など、当然なされてしかるべき歴史的評価を行なうことを避けたとき、正面から右翼や警察方面の攻撃を恐れず論を展開するなど、日本社会に十分大きな貢献をしてきた。

 しかしそのような活動・立場は決して現在の硬直的なマルクス理解のみから可能なのではなく、本来より幅広い展開からも充分可能なものである。

 もう一度70年代から振り返って、自らを変革することを求めたい。
 

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時

おはようございます!

ちゃんちゃらおかしい時代遅れの発想です。

共産主義自体が間違っており、従って共産党が原点に戻れば間違った方向にすすみます。

マルクスもレーニンも一過性の思想であり、普遍ではありません。
春風まぁさ
2015/11/19 06:58

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